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2014/06/06

お祝いとお礼/先達住職 青木宏允

参拝団の皆様には、この度「お四国遍路満願」成就されましたこと誠におめでとうございます。
想い起せば、 昨年9月の阿波国「発心」の旅。 11月の土佐国「修行」の旅。本年4月 の伊予国「菩提」の旅。続いて今回6月4日からの項岐国「涅槃」の旅。
全体を通して前3回は、ほぼ快晴に恵まれ、この度の温岐の旅では出発前日に九州に続いて四国の梅雨入り宣言!「あ~いよいよ雨のお遍路?…」と党悟を決め、参拝団の皆さんは仰々しく雨貝を用意されていた筈です。

ご案内する私も沢山ある石段には特に注意を払つて頂かなければと、一層気を引き締めて おりました。

ところが初日の第7 1番弥谷寺で山の上でもあったこともあり傘をさしましたが、全日 程ほとんど傘なしでお参りできました。お蔭様で怪我をされた方もなく、 足に不安を抱える方々もお参りに専念できましたと安堵されていよした。
お遍路の「同行二人」・・お大師さまが同行いただ「おかげ」と皆様方のご栢進の賜物でしょう。
皆様方は四回のお遍路の出発前には、 その都度影現寺本堂にて道中の安全祈願のお勤めをされ、 お遍路では、 全札所ごと本堂・大師堂の御前にて「勤行次第」を「88か所×2 」1 7 6回熱心に唱えられました。
それだけでも十分な修行であり、 ご桔進でしょう。札所ごとの道すがらのご桔進もありました。お遍路は、バスに乗せて頂いた有難いものではありますが、厳しい札所も数多くありました。メンバーは、 お元気な方から、少しお手伝いが必要かな?と思われる方々が おられる中、先達として有難く、感謝の気持ちで、合掌したくなる場面が幾多もありました。

ご百いに「助け合い」、「励まし合い」、「浪え合う」。これに勝るご栢進はないでしょう。
満顔の翌日6月7日には、高野山奥の院御廟にて全貝で、お大師さまに満願の御礼を申し上げ、この度のお遍路の旅の旱を閉じることとなりました。
ところで、この度のお遍路では全貝が頂いたご法悦を多くの方々と分かち合いたいと、札所ごとに少しずつ「お砂」を頂戴いたしました。 このお砂の採取を担当頂いた酒井郁雄様には、そのご苦労に改めて感謝申し上げる次第です。
頂いた「お砂」は、様々な事情で「お四国遍路」にお出かけになれない方々に、影現寺 にお参りいただけば、お四国遍路の功徳を頂ける「四国八十八ク所お砂ふみ」を当山山門内に整備いたします。

本年9月2 3日のお彼岸施餓鬼法要において、この度の参拝団の皆様にもお参りいただき、併せて竣工法要を勤め、「渡り初め」を執り行いたく準備いたしております。

最後になりましたが、 全日程に渡りお仕事を超えたお世話を願った奈良交通の添乗貝の木本様、ドライバーの林様には厚く御礼申し上げます。

合掌